裁判員制度10
みなさんに罪の重さを問いたい。公平さを保つため「とある夫婦の話」としておきます。
その日の夫は帰宅が早く、妻はまだ夕食の準備をしていた。夫はフライパンの中の出来上がったばかりのきんぴらごぼうをつまみ食いした。それを目撃した妻は激怒した。その激怒は、行儀に対して5割、分量計画に対して5割だった。そして食卓には、4等分(4人家族)にされたであろうきんぴらごぼうが出された。若干、ひとり分あたりが少ないような気がした。
翌日、夫は昼食の時間に自宅の前を通りがかったので、妻の顔を見に立ち寄った。妻は自分の昼食の準備をしていた。夫はお盆に乗せられているものを見てびっくりした。
なんと、てんこ盛りのきんぴらごぼうがそこにあった。
さて、夫がちょこっとつまみ食いしたことに対し、みんなで分けたひとり分あたりが減る、と激怒した妻の罪の重さはどのくらいのものだろうか?
整理してみる。
・夫は空腹状態だった。
・夫は味見を兼ねていた。
・夫は妻が味見をしているとこを見ており、自分も食べたくなった。
・少々つまみ食いしてもいいような量であった。
・確かに妻は日頃からつまみ食いにはうるさい。
・妻のきんぴらはいつもおいしい。
・味噌汁はたまにおいしくない。
・この夫婦はいつも仲がいい。
・夫は妻のことを愛している。
・妻もたぶん夫を愛している。
・夫はごく最近、禁煙に失敗したが、また挑戦している。
・夫は毎日「何か文句ある?」と言っている。
判決はいかに!
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