たとえ話
たとえば数家族でキャンプに行ったとしよう。
13時に現地に集合。みんなで挨拶を交わし、隣り合ったサイトの区画に和気あいあいとテントの準備。子供がじゃれてくる。「手伝って」「うん」と親子の共同作業。テントが設営でき、椅子に座りビール片手に一休みしていると、子供が「散歩行こう!」と駆け寄ってくる。「えー!?」と言いながら、父親は子供と散歩。実はめちゃくちゃうれしい。「お父さん、自然がいっぱいで気持ちいいね」「ああ、空気がおいしいだろ」
夕刻。夕食の準備。子供は慣れない手つきで包丁を使い野菜を切る。うちは今日は炭火で焼き鳥。鍋でオニオンスープ。あちこちから、おなかをくすぐるいい匂い。数家族が輪になり各食卓を囲む。「そっちのおいしそう。ちょっと分けて」「いいよ」
おなかいっぱい。後片付け。朱に染まった空がじわじわ暗くなると、薪の炎をみんなで囲む。子供たちは今日一日の楽しかったことを順に話す。大人たちはひとりずつに拍手。
ふと、気づくと街の夜景。すこぶるキレイ。みんな見とれてしまう。
「さあ、子供たち。そろそろ寝るよ」「暗くてこわいよー」「大丈夫。お父さんが一緒だから」
「今日は楽しかったね、おやすみ」そのころ母親たちは、炎を囲み楽しいトーク中。非日常的な空間で開放的に。たまにはいいよね。子供たちは遊び疲れからか、すぐ眠りにつく。笑顔で。子が眠りにつくと父親もトークに参加。ビールや、水割りを片手に。しゃべり疲れると「そろそろねましょうか」
でも、寝付けない。テントの外へ。他にも人がいる。「寝苦しい?」「そうなんだ」だったらと、しばし小声でトークの続き。しかし、いよいよ睡魔に負ける。徐々に空が明るさを取り戻す。
「おはよう!」開口一番、自然と発する爽やかなあいさつ。「眠れた?」「暑くって・・・」「電源サイトだど、扇風機が使えるから今度そうしようね」「うん」ベテランから聞いたアドバイスをそのまま披露する。
子供たちは朝から元気だ。「あっちに行ってくる」「朝ごはん出来るころには帰っておいでよ」夜露が草を濡らし、新緑のすがすがしい空気が鼻孔をくすぐる。大きく息を吸い込むと、体の中から洗われた気分だ。朝食。パンにする。もちろん炭火で焼く。うっすら付いた焦げ目が香ばしい。「おいしい?」「とっても」「よし、食べたらお片づけだ。」「うん、がんばる」家族で力を合わせると、片付けさえも楽しい。「さあ、帰ろう」「家に着くまでがキャンプだからね。あわてずゆっくり帰ろう!」
きっとこうなるはずだ。何か言いたいことある?何か文句ある?
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コメント
完璧なシュミレ-ションです。
トラブル&アクシデントが必要ですね!
でッどこ行きます?
投稿: Fu- | 2009年5月14日 (木) 20時20分
あなたは大事なことを忘れています。野原に転がり、少年・少女(もちろん恋人気分)のように、足をパタパタする。大切なことだと思いますがねー。
投稿: 顔面麻痺な松井 | 2009年5月15日 (金) 15時41分
Fu-さん
期待が膨らみすぎてます。ちょっと自粛しますね。
どこ行きますか?
顔面麻痺な松井さん
そんなことはEveryday妄想してる。
いや、妄想だけじゃ止まらんぞ。
投稿: ひろやん | 2009年5月15日 (金) 19時39分