無理
奥田英朗の『無理』を読んだ。大好きな作家なので、奮発して新刊を単行本で買った。奥田英朗の漢字2文字シリーズはいいよね。『無理』は『最悪』『邪魔』に次ぐ3作目。どれも展開が読めず(おそらく作者も読めてなかったんだろうね)おもしろい。小説だからなんでもあり的な要素なんだけど、現実に充分ありうることばかりなんだよね。だからリアリってるし、サスペってる。展開速度もちょうどいい。おすすめ。
しかし!しかしだ。おもしろいのだが、残念だ。今回の『無理』は、10年前の『最悪』、8年前の『邪魔』、を越えてはいない。もっともっと惨事があってもよかったような気がする。どうしても『最悪』や『邪魔』と比較してしまうので、残念だ。ぶっちゃけ、タイトルは漢字2文字シリーズにするべきではなかったのではないか。俺が勝手にタイトルを考えてみる。
例えば。
いや、やめておこう。きっとスベる。何か文句ある?
『無理』は、おすすめですよ。前作『オリンピックの身代金』ほどじゃないけどね。
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コメント
では「無理」「最悪」「邪魔」を読む順番指定で貸してください。
投稿: はははる | 2010年1月13日 (水) 00時26分
はははるさん
この3作品はそれぞれ関連がありません。
どれから読んでもいいです。
ただ、発表順に読むと、作者の後術の高上がわかります。
投稿: ひろやん | 2010年1月13日 (水) 22時31分