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2010年1月25日 (月)

未完

『遊戯』を読んだ。連作短編なんだけど、これって藤原伊織の遺作なんだよね。「遊戯」「帰路」「侵入」「陽光」「回流」からなるんだけど、未完で終わっている。・・・らしい・・・。らしいってどういう意味かというと、俺さ、全然未完だってことに気づかなかったの。連作短編だからってのもあるんだけど、ちょうど余韻を残し、あそは想像してくださいってな感じで終わっている。巻末の解説を読んでびっくりした。となると、本当の結末が気になるよね。もうどうしようもないんだけどさ。そういえば、中島らもの『酒気帯び車椅子』も遺作だけど、未完って感じだったな。

そもそも、未完のものってのは人の心をくすぐるよね。曲や映画、美術品など。ただ、その後を継いで誰かが手を加えるってのはどうかと思うね。作者の情熱まで受け継ぐことができるのか、という問題ね。

病に倒れた、藤原伊織の作品を紹介した後でこんなことを書くのは、失礼極まりないのだが、意図的に未完に終わらせるというケースはないだろうか。予算がなくなったとか、意見が仲間と分かれただとか、それっぽい理由をつけて話題性を持たせたり。

うわさ程度で聞いた話なので、例えとしてとらえてほしい。5、6年前かな。

何か文句ある?

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