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2010年2月19日 (金)

答えます!17

ヘルブラウさんより相談を頂きました。

「おでん」の語源をお答えくださいませんか!、
気になって仕方ないのですが自分では調べようとしない無精者です。
でも、そのためにひろやんさんがいることに気がつきました・・・笑

昨今、調べごとはインターネットが活用されます。しかし、ネットの世界では、その情報が正確であるかどうかの判断が困難ではあります。デタラメな情報を流しても責任が問われにくいからだと思います。これが書籍なら、有料であるため著者や出版社の責任になりますので、いいかげんな情報はほとんど見受けられません。で、ネットの世界でも、情報が迅速かつ正確だと定評の高い『ひろやんの「何か文句ある?」』を相談先に選択したのは賢明だと言えます。

のっけから話がそれましたが、答えます!「おでん」にはもともと、名前がありませんでした。さほど人気のあるこんだてではなかったため、単に「煮物」と区切られていました。しかも、もしかしたら「鍋」なんじゃないか、なんてウワサもありました。ところが、「おでん」と呼ばれるようになると、急激に人気が上がり、市民権を得るようになったんです。

「おでん」と最初に呼んだのは、実は日本人ではありません。アメリカ人です。東北地方のどこだったという記録は曖昧なのですが、稲の豊作に感謝するお祭りの際、女性が集まって、力仕事をする男どものために大量のちくわを煮込んでいました。そのとき大きな鍋にぎっしりとちくわを立てていたため、それは巨大な蜂の巣のようにも見えました。その様子を、日本の文化を学ぼうと訪れていた、アメリカ大使館長が、鍋を指さし、「Oh!Den」と言ったのです。

『den』は日本語で「巣」「穴」という意味です。アメリカ大使館長は大量に鍋に立つおでんを見て、「巣のようだ!」と言ったのです。女性たちは、常日頃、この煮物に煮物から独立させた呼び名を付けようと思っていました。そんなときに「Oh!Den」、「Oh!Den」とはしゃぎまくるアメリカ大使館長を見てしまったのです。アメリカでは既に「オーデン」と呼び名があのだと勘違いしてしまい、日本人が勝手に名前を変えてはいけない、ということになり、「オーデン」と呼ぶことになりました。

そして時代とともに具材が多様化され、発音にも変化が見られ、現在の「おでん」になったのです。何か文句ある?

参考文献
   山本祐樹:著 『僕がおでんを食べる理由』
   鈴木忠彦:著 『おでんを食べたら舌焼いた』
   田中善幸:著 『おでん野郎と呼ばれて』
   沼田孝光:著 『それでもおでんと暮らしたい』
   寺元浩二:著 『おでんっ子クラブ』

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コメント

うぁ!はやっ、
仕事が迅速、そして信用が置けるひろやんさんは私のGoogleです。

おでんにはなんと英語が関係していたとはインターナショナル鍋なんですぇ~
またひとつここで賢くなりやした、おおきにー、またよろしゅうにー!

投稿: ヘルブラウ | 2010年2月20日 (土) 19時00分

ヘルブラウさん
お役に立ててなによりです。
だけど人前で雑学として話したらだめですよ。

投稿: ひろやん | 2010年2月20日 (土) 23時19分

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