仏の顔も３度まで

昨夜はバドの後、明日（今日）は休みだから飲みに行こうよ、と言うと、突然の誘いにもかかわらず皆がＯＫ。深夜２：００までやっている焼肉屋へ行く。閉店まで食って、飲んだ。ご機嫌うるわしい。ただし、それも今朝まで。

こんな俺でも腹を立てることがある。滅多にないことだが、今日はここ３年くらいで１番腹が立った。今日はお葬式があった。参列する予定だった。が、参列しなかった。正確には参列しに行ったが、参列できなかった。

雨の中車を走らせた俺は、斎場の近くになると、急に車の流れが悪くなったので、嫌な予感を感じた。のろのろと走る車から、斎場の駐車場が見えたので、左にウインカーを上げた。すると、頼りなさそうな係員がなにやら、声をかけてきた。「ここは満車なので、少し戻って上の駐車じょうに停めて下さい。ガードマンがいますから」「あいよ！」ここにはＵターンするスペースもなかった。しかたなく直進して、キュイリキュルルと交差点でＶターン。少し戻ってというわりには、結構戻ってガードマンを発見。右にウインカーを出す。すると、対向車線を越える前に、ガードマンが両腕で×印。１度目のカチン！

直進にハンドルを戻し、しばらくアクセルを踏み、キュイリキュルルと交差点でＶターン（さっきも使ったな、これ）。駐車場側の車線に入る。さっきの×印ガードマンの前で左にウインカー。「満車です」「いやいやいやいや。下でさあ、上の駐車場に停めてくれって言われたんだけど」「満車です」「おいおいおいおい。満車なのはわかったって。どうしたらいいのか教えてよ」「私に聞かれても」「あれあれあれあれ？じゃあ、誰に訊くの？」「下で聞いて下さい」「おうおうおうおうおう。連絡とれないの？」「とれません」２度目のカチン！

またハンドルを切りタイヤの角度を変え、下の駐車場へ。「上も満車だったよ。どうしたらいい？」「もう、どうしようもありません」３度目のカチン！

ねえ、ねえ。仏の顔も３度までって知ってる？実はさ、ひろやんもそうなのよ。

てめーっ！ふざけんじゃねーぞ！ぶっ飛ばすぞ！ここは開店初日か？過去にこんなことなかったのか？なめとんのか！どうしようもない？お前はそれで済むのか？済むんだろうな。でもよ、こっちはそれじゃ済まんだろ。この際、上の駐車場にいたガードマンは許そう。どうせ最初っから飾りで立ってるだけだろうからな。でも、お前は違うだろ！明らかに社員だろ。ちゃんと仕切らなければならない立場だろ！お前みたいな奴を、バカ、アホ、カス、サル、ノータリン、ボケ、クソ、チンカス、ピーマンって言うんだ。そろそろ式が始まっちまうじゃねーか！

マジでどうしようか？と、ここで参列予定の知人を思い出し、電話。「車どうした？」「俺は何とか停められた」「え？ウソ？」キョロキョロしてみると、知人の車を発見。ただし、知人の車と、前後２台の車は明らかに路上駐車。「路駐じゃん」「ガードマンがあそこに停めろっていったから」俺には路上駐車の空きもないのか。「俺さ、もう帰るから、香典預かってくれないかな。それと記帳だけしてくんない？住所は内袋にあるから、書かなくていいから」「ああ、いいよ」「よかった。頼むよ」

めでたし、めでたし。

じゃねーだろ！ぼけ！駐車場に空きがなかったことは許せても、「もう、どうしようもありません」ってのが許せないんだ。無責任だとは思わんか。過去にこんなことはなかったのか？こんな奴と同じ世界の同じ時間に生きているのが嫌になるよ、まったく。

しかしなあー。故人に対して、俺のとった行動は間違いだったのではないだろうか。あのボケナスに感情的になっていたとは言え、香典を預けて帰るべきではなかったのかもしれない。どこかの有料駐車場を探し、タクシーで向かうべきではなかったか。しかし、それでは到底、式は終わってしまっている。

結論が出せないまま、ここの中で合掌するひろやんなのでした。何か文句ある？

どう考えても、「もう、どうしようもありません」ってのはおかしいよね。