激辛な土日

いい１日になりそうな予感があった昨日、午後いちばんから、数家族が集まるバドミントンで軽く汗を流した。じつはこの会に参加するのがずいぶんと久しぶりで、若干の緊張があった。俺がいることにより周りはどうなのかわからないが、俺自身は楽しかった。

帰宅後は買い物と、こまごまとした雑用を済ませた。夕食前にはＦｕ－さんが貸していた本を、お土産つきで返しに来てくれた。せっかくだからと少し引き止めて、ちらかった部屋に案内し、おしゃべりをする。ボウリングやバドミントン、ウェイクボード、マラソン、読書など、趣味の話をする。が、つっ込まれる。その中にキャンプの話題はなかったからだ。いやいや、やりますよキャンプ。また行きますよ。だってまだ、カセットガスが８０本以上残ってるのだから。夕食後は、子供と少しじゃれた。

さて、いよいよこの日のメインンイベント。２２：００集合で、ボウリング。ゆうちゃん、あっちゃん、ひろぽんと俺の４人。当然アメリカン方式で、５ゲーム。満足できるスコアではなったけど、まあ、こんなもんでしょ。あっちゃんも着実に上手くなってきている。うんうん。いやー、ボウリングってほんと楽しい。よかったよかった、さあ、帰ろか。

ところが帰らなかった。ここからが、物語。酒が飲みたいなー、でもこのへん開いてる店ないしなー。ってことに。

結局、ボウリングと同じフロアにあるカラオケに入店。２４時くらいだったと思う。では、かんぱーい！さあ、今度は歌おうか。ってときに、ん？あっちゃんが変なものを見つける。『完唱！歌いきりまショー！』という、審査員（ちょームカツク）に判定されながら完唱を目指す（評価が悪かったら途中でツプン）システムだ。やっちゃう？これ、やっちゃう？あ、でも待って、『激辛！』ってのもあるよ。ほんとだ。こっちやっちゃおう！というわけで・・・。

『完唱！歌いきりまショー！！激辛！』大会の始まりです！！！

ってこれがかなりムズい。俺やゆうちゃん、ひろぽんが完唱できないのはともかく、あっちゃんまでもができない。なめとんのか、このシステム。せめてサビくらい歌わせろや。おかしいやろがクソ審査員。ちゃんと歌えとるやろが。なんの文句があるんや。

と、みんなムキになって歌いまくっていると、ついにあっちゃんがが完唱！よかった。ほんとうによかった。どんな根拠に基づいて判定しているのかわからないクソ審査員といえど、認めてもらえたわけだ。でも、４時。ここまでで約４時間経過。正直ヘトヘト。

何とかチームでは目標を達成することができたのだが、納得できないのは俺である。こうなりゃとことんやったろーじゃねぇーか、おう？目標達成のあっちゃん、あきらめ気味のひろぽん、すでにあきらめたゆうちゃんの３人は休憩で、俺の単独チャレンジが開始。

しかーっし！完唱できん！５時になり、あっちゃんとひろぽんは退店。お疲れ様でした。ほんとお疲れさまでした。で、ゆうちゃんは、どうする？「とことこん付き合うよ」やったね、さすがゆうちゃん。よし、がんばるぞ！

これまでなんとか２番まで（約５０％以上）突入できた曲をまとめてみる。

サザン『Bye Bye My Love』
サザン『エロティカセブン』
シャ乱Ｑ『いいわけ』
シャ乱Ｑ『My Babe 君が眠るまで』
シャ乱Ｑ『ズルい女』
シャ乱Ｑ『愛 Just on my Love』
尾崎『シェリー』
ゆず『夏色』

こん中から責めていくか。それぞれ５回づつ予約リストに入れる。同じ歌を同じように歌っているのに毎回評価が違う。審査員は１０人くらいいて、おそらくランダムに選ばれた、３人が毎回評価をする。こいつらの好き嫌いもあるようだ。さすが激辛。このまま完唱できないなら、俺の体力の限界と、審査員システムの故障とのどっちが先かの勝負になりそうだ。

いくら歌っても『夏色』の８６％が最高。あんときゃ、絶対にいったと思ったのに、最後ヘマって残りタイマーが伸びなかった。精根尽きた、ってああいうときに使う言葉なんだな。でも、俺は諦めない。フルマラソン完走とカラオケの完唱。どっちの感動のほうが大きいか、体感できるのはもはや俺しかいないのだ。このあと『夏色』を少なくとも５０回は歌った。

休むことなく歌い続けてなんと時刻は午前１０時。つまり１０時間。俺のひとりチャレンジに移行して５時間。歌リモの充電が切れました。よし、これを機に・・・。

降参しま～す。もう無理で～す。もう声が出ませ～ん。

今だからなんだけど、冷静に考えると、長い時間歌えば歌うほどアルコールの量は増えていくし、声は出なくなるし、体力も落ちてくるし、ムキになったって無理なものは無理なんだよね。そんなことに何で気づかなかったんだろう。完全に冷静さを失っていたよね。

ふらつき気味で１１時頃帰宅。まずは妻にわびる。でも、電話で事情を説明していたので、怒りについては心配されたことはなく、ただただ呆れた、といった雰囲気。俺は熱めのシャワーを浴びる。シャワーを浴びるとタバコの臭いのない服に着替え、眠気も吹っ飛びヒロポンを打ったように元気復活。「ちょっと出かけてくる」そう言って、玄関で靴を履こうとする俺に、とうとう妻がキレた。

といってもその内容は、最上級の思いやり。「少しは寝なさいっ！」だった。

妻は出掛けるというので、それまでの間、俺はパジャマに着替え、ふとんにもぐり込み、寝たフリを決め込むことにした。そしたらいつの間にか眠ってしまっていた。

以上、土日のレポートでした。かかわってくださったみなさんに感謝します。もちろんブログを訪問してくれた方、さらにコメントくださった方にも感謝です。何も差し上げることはできませんけど、何か文句ある？