プリトヨ
あの『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』の万城目学の『プリンセス・トヨトミ』を読んだ。
僕の基本的な小説(大衆文学)の評価は、面白いか面白くないか、でしかない。もちろんプリトヨは面白かった。序盤からよかった。クセのある登場人物が、これから何が起ころうとしているのか期待をもたせた。たまに、この小説っておもしろくなってくるのかなぁー、と不安にさせて、結局最後までおもしろくならないものがある。そんなとき僕は、カバーの帯に推薦コピーを書いた奴を殴りに行こうかと思ってしまう。でも、プリトヨはそんな気配をみじんも感じさせなかった。よかった。
ただ、歴史的な部分に僕の知識は薄く、どこまでが事実でどこまでがホラなのか、少し溶け込めなかった箇所もあった。
SFなのだろう。でも、ガチガチなSFではない。ミステリーでもある。そして青春小説でもある。ジャンル的にはかなり分類しづらいこの小説、とても面白かった。
そんなことより、旭・ケーンズブールに会ってみたい。そしていじめられたい。読んだ人なら僕の気持ちわかるよね。何か文句ある?
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コメント
まだまだたくさんの作家がいますね。
今は、山田悠介「ライヴ」を読み始めました。
まだ面白いかは分かりません...
投稿: Fu- | 2011年5月18日 (水) 23時29分
FU-さんへ
たくさんいます。
作家のエリアを広げていくのも楽しみのひとつです。
ただ、初めて読んだ作品がつまらなかったら、もう読む気がしなくなります。
話題作でも出れば別ですが。
投稿: ひろやん | 2011年5月19日 (木) 14時12分