田村
朝倉かすみ『田村はまだか』を読んだ。おもしろいとかそういう問題じゃない。よくできている、と感じた(上から目線で生意気な言い方だけど、小説とは読者の方がエラいのだ)。とはいっても推理小説のようなストーリー性が、というわけではない。構成が完璧で、人間がよく書けている。6、7人の登場人物で、流れる時間は数時間。その短い時間で連作短編ではあるけれど、一冊の本になってしまっている。登場人物それぞれにのリアリティーに重みがあり。読み終えて本を閉じると唸るしかなかった。
うーむ。このブログも、もっと真剣に人間を書いてみようか。もっとも、実在する人物になってしまうのだろうが。
やめた、どうせ俺には悪口しか書けない。何か文句ある?
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コメント
読み終えて唸る本ですか・・・!?
面白そうですね。
ただ今、「ゴールデンスランバー」読み始めました...
投稿: Fu- | 2011年7月 6日 (水) 19時38分
Fu-さんへ
僕の中で『ゴールデンスランバー』は伊坂ベスト2です。
投稿: ひろやん | 2011年7月 6日 (水) 20時31分