のぼう様

今、早朝５：３０である。一睡もできなかった。『のぼうの城　上・下』を読み終えたらこんな時間になっていたのだ。今さらちょっこの睡眠をとれば余計に身体が辛くなるので、勢いで記事を更新している。またやっちまったか、そんな気分だ。がまんを苦手とする僕に、明け方まで本を読み続けてしまうことはそれほどめずらしいことではない。

今回読んだ和田竜『のぼうの城　上・下』は友人に借りたものだ。ところが僕の苦手とする、作品だった。読み始めてすぐに、やべぇー、と思った。

まず、戦国ものであるということ。今は戦国ブームであったり武将ブームであったりするわけだけど、僕は興味が一切ない。ゆえに知識が乏しい。

つぎに、登場人物が多すぎる。記憶力の悪い（恨み以外は）僕にとっては大きな壁である。

作者の説明文、解説文がストリーを散らすのでのめり込みにくい。

描写がそんなに上手でない。

そんなこんなで、読み辛さを感じつつ、あまり読み進まず、数日かかって上巻の３分の２まで昨夜達した。ところがここからだった。まあ、冷静に考えれば上下巻あるのだからだ、このあたりからぼちぼちなのだろう。止まらなくなった。上巻を読み終えたところで、一度は電気スタンドを切り、目をつむるのだが、再び電気スダンドを点し、下巻を手にするまでに１分３０秒もかからなかった。

そのまま一気に読みきってしまった。今は、今日の仕事は辛くなりそうだと思いつつ、どこか満足感でいっぱいだ。下巻に突入すると苦手要因はほとんど気にならなくなった。というより、むしろ心地よかった。

『のぼうの城』。はっきりいって、そーとーに面白かった。このまま戦国ブーム、武将ブームにのかってみるのも悪くないかも。年末には武将マニアとか呼ばれてたりして。何か文句ある？