リサイクル記事20
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『バドミントンの語源』2009年8月27日
「ねえ、おじさん。バドミントンって、どうしてバドミントンっていうの?」「教えてやろう。昔、まだ中国が明(みん)と呼ばれていた頃にな」「もしかしてその国の名前がバドミントンのミン?」「先に言うなよ。で、バドミントンってもともとは狩猟だったの。つまり、今で言うシャトルを、けもの目がけて打ち(撃ち)つけて、狩りをしていたんだ」「へえー」「で、明では豚肉が高級品だったの、だから狩猟とは、おもに豚狩りのことを言うんだ」「もしかして、ミントンのトンって豚?」「そう、するどいね」「明の豚でミントン。子供だましだよね。じゃーバドって何なの?」「うん。バドの部分に、バドミントンが普及するルーツがあるんだ」「へえー、教えて」「よし。豚狩りのミントンってはじめは皇族や、皇族に豚肉を献上する一部の人たちしかしなかったのね。でも、だんだんと庶民にも娯楽として広間りはじめたんだ。するとどうなると思う?」「豚が少なくなるよね」「お前は本当に頭がいいね。そうなんだ。ミントンが普及すると豚の個体数が激減しはじめた。そこで、国王は庶民に豚狩り禁止令を出したんだ」「うん。乱獲防止だね」「そう。でも、みんなミントンの楽しさを知ってしまったもんだから、やりたくて仕方がない。そこで、考え付いたのが豚以外のものを狩るってことなんだ」「へえ」「でも、豚狩りって重罪だったんだ。だから、狐や狸なんかを狙ってて、間違って豚を狩ってしまうと大変なことになる。そこでみんな思いついたのが、鳥。鳥なら上を向いて打つ(撃つ)もんだから豚に当たることはないからね。そうしてミントンは鳥狩りとして定着したんだ」「それはわかったけどどうして、ミントンがバドミントンになったの?」「ここにきて、勘がさえなくなったな。鳥はバードだろ。バードミントンがバドミントンになったんだよ」「変じゃない?バードって英語だよね。なんで中国なのにバードなんだよ」「いいところに気が付いたね。ミントンがバドミントンと呼ばれるようになるまでは随分の年月があるんだ。知りたい?」「まあ、ここまできたらね」「よし。コロンブスがアメリカ大陸を発見する前に食料などの調達のために、明に寄ったんだ。そんときにコロンブスはミントンにハマってしまった。数ヶ月間滞在してミントンで鳥狩りばかりやってたんだ。しかし、仲間が、そろそろ出発しましょうっていうんで、出発するんだけど、コロンブスは大量のミントンの道具を船に積み込んだんだ。それはもちろん次にたどり着いた先でミントンをするためなんだけどね」「なんとなく先が読めた」「まあ、聞けよ。コロンブスが次に着いた先はアメリカ大陸だったんだ。そこでまた、ミントンばかりしていた。コロンブスはミントンの語源を知らないから、鳥狩りなので、バードミントンって呼ぶようになったんだ」「年号的にはつじつまは合うね。コロンブスのアメリカ大陸発見は1492年だし、明は14世紀から17世紀まであったからね。でも、コロンブスはインディアンとバードミントンをしてたの?」「そうさ、インディアンもバードミントンに夢中さ。それゆえに、彼らの髪飾りには鳥の羽根がついてるだろ」「そうだね」「で、コロンブスはイタリアへの帰路にもう1度明に寄ったんだ。発祥の地でもう1度バードミントンがしたかったから。そしたら明の人々はコロンブスがやってるバードミントンをみて、すげーって感心したんだ。コロンブスらはインディアンとシャトルを改良してほぼ現在と同じ形に改良してたんだ。明の人々はびっくりだよね。それで、コロンブスらがバードミントンって言ってるのを聞いて、真似して言ってたんだけど、発音がうまくできずバドミントンで広まっていったんだ」「逆輸入なんだ」「そういうこと」「あ、でもちょっと待って。コロンブスはイタリア人でしょ。イタリア語でも、鳥ってバードなの?」「そうとしか考えられないよな」「まあ、いいか。でも、ラケットは何でラケットって言うの?」「それは昔のラケットがロケットみたいな形をしていたからさ」「へえ、ラケットよりロケットの方が先なんだ」「そうさ、ロケットはギリシャ神話にも出てくるぞ」「本当かな?じゃあ、シャトルは何でシャトル?」「ロケットとくれば次はスペースシャトルしかないだろ」「そうか。ありがとう。知らなかったよ。勉強になった」「礼を言われるほどのことじゃないよ」「僕は勘違いしてたな。バドミントンって、もともとはインドのブーナって競技で、イギリスのグロスシャーターに近いボーフォート公領のバドミントン村で広く普及したからバドミントンって言うのかと思ってた」「何だ知ってたのかよ」「ごめんね、おじさん。何か文句ある?」
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