ウソをつく
人間はウソをつく生き物。僕はそう思っている。だから、あ、こいつウソ言ってるな、と思ってもそれほど気にならないし、逆にウソ言ってるのがバレてるな、と感じても正直、それほど気にはならない(いいことだとは言えないが)。だけど、その場しのぎの逃げ口上でつくウソはちょっと種類が違うんだと思う。
僕は極力これ(逃げ口上)をしないように心がけている。もちろんそれには、人として、男として、格好が悪いから、という理由も存分にあるわけだけど、この逃げ口上ってやつはかならずボロが出るものだ。もちろん、どんなウソでもボロは出るのだろうけど、やはり逃げ口上から生まれるボロは種類が違う。逃げ口上のボロは正当化するために、どうしても隠さなければならないのでさらにウソをついてしまう。俗に言う、ウソをウソで塗り固めるってやつ。逃げ口上はこれをしなければ逃げ切れない。このスパイラルに陥らないためには、そもそも逃げ口上というものを根源から発生させてはいけないのだ。
そーいえば。そーいえば、あいつの逃げ口上は、まだ塗り固まっていない。どうやって固めるつもりなのか長期的に様子を見ていこう。小さな矛盾をコツコツと突いていけば、ウソの層が何重にも塗り重ねられていく。「ごめんねぇ~。じつはあれ、うっそでしたぁー」とすっとぼけるほうが(いさぎよく)よっぽど楽だと思うんだけど。
でもまあ、松の樹皮の様に塗り固められていく姿を観察するのも楽しみだ。何か文句ある?
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「01-7 Everyday Essay 11'11~12'04」カテゴリの記事
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